このセティを見ていると、ふと、どんな場所に置かれていたのだろうと想像してしまいます。
ヴィクトリア時代の邸宅にあったサロン。
午後の柔らかな光が窓から差し込み、暖炉のそばでは誰かが静かに本を読み、こちらでは二人が腰掛けて話をしている――。
そんな光景の中に、このセティが置かれていたのかもしれません。
もちろん、実際の使われ方まではわかりません。
けれど、繊細な透かし彫りのチェアバックや、ゆったりと弧を描くカブリオールレッグを眺めていると、そんな想像をしてみたくなる家具です。
「ここには、どんな人が座っていたんだろう。」
「どんな会話が交わされていたんだろう。」
そんなことを考えながら家具を見るのも、アンティークの楽しみのひとつ。
背もたれの美しい装飾はもちろん、実際に腰掛けたときの心地よさも魅力です。
もしこのセティが言葉を話せたなら、どんな話を聞かせてくれるのでしょうか。

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